夢の新築注文住宅を購入したいと考えたとき一番気になるのが予算ですよね。
でも、何にどれくらいの費用が必要かわかりますか。
夢の新築注文住宅を購入したいけど。
どれくらいの費用が必要なのかしら
う~ん
土地費用に1千万円、建物工事費にに2千万円の合わせて3千万円で家は建つのかな?
建ちません。
土地購入費と建物工事費以外に土地諸経費・建物付帯工事費・建物工事費がかかります。
土地諸経費と建物付帯工事費・建物諸経費?
何それ?
その諸経費がかからないことってあるの?
必ず、注文住宅の場合はかかかります。
なので、諸経費も含めて予算を考えないといけません!
そこで今回は、新築マイホーム購入費用の内訳と見落としがちな付帯工事費・諸経費について解説します。
新築注文住宅購入の際の内訳
- 土地費用
- 建物本体工事費用
- 土地諸経費
- 建物付帯工事費
- 建物諸経費
建物総額の内訳は、以上の5つにわかれています 。
1の土地の費用は建物を建てる土地を購入する費用です。
2の建物工事費用は家の土台となる基礎から上の設備を含めた工事費用です。
実はそれ以外にも費用が掛かります。それが、3.土地諸経費4.建物付帯工事費と5.建物諸経費です。次にこの知っておきたい3つの費用を詳しく説明します。
土地諸経費
土地諸費用とは土地代金以外にかかる費用ので
仲介手数料、契約印紙代、固定資産税日割分、所有権移転登記費、銀行諸経費になります。
仲介手数料
土地の仲介手数料は、以下の通りです。
【土地売却金額別 仲介手数料の計算式】
計算式 | 例 | |
土地売買代金が200万円~400万円以下 | 土地価格×4%+2万円+消費税 | 300万円の場合=15万4,000円 |
土地売買代金が400万円を超える場合 | 土地価格×3%+6万円+消費税 | 2,000万円の場合=72万6,000円 |
土地を購入するする際は、手数料がどのくらいかかかるのか確認しましょう。
契約印紙代
土地のの契約書に貼る収入印紙代です。建物契約の際にも契約書に貼る印紙代が必要になります。
収入印紙を貼ることで法律関係が安定します。
契約金額によって必要な金額は変わります。
固定資産税日割り分
固定資産税は、土地・建物を所有している方が支払う税金のことです。
1月1日地域を起算日として、売買した年は所有した日数分の税金を負担することになります。
※地域によっては起算日が4月1日の場合もあります。
所有権移転登記費
新たに土地を購入したり、建物を新築したりした際に、所有者が誰であるかを明らかにして、他の人から権利の侵害がないように保全するための登記を行うための費用です。
銀行諸経費
住宅ローンを組む場合に必要となります。金融機関によって大きく異なります。詳しくは、別の後日「住宅ローンについて」と解説するのでお待ちください。
- 保証料【借入100万円あたり約2万円程度】
- 融資手数料【約3~4万円程度】
- 収入印紙【2~3万円程度】
- 抵当権設定日【借入金額によって決まる】
以上の費用が含まれます。
ローンを組まず現金で購入する場合は不要です。
建物付帯工事費
建物工事費用(家の土台となる基礎から上の設備を含めた工事費用)以外に必要な工事費用が建物付帯工事費です。
どのような、費用が含まれるか解説します。
地盤調査費
建物を建築する予定の土地が、建物を建築できるだけの強度があるか地盤の調査を行う費用です。
地震や災害に強い家建てるためには欠かせない費用です。建物の四隅と中央が建築される場所の5か所を
調べます。
地盤改良工事費
地盤調査の結果、地盤の強度が弱かった場合、地盤改良工事を行います。
地盤にセメントを流し込み、柱状の柱を作ることで建物を支える方法(柱状改良工法)や鋼鉄管打ち込
み建物を支える方法(鋼管杭工法)という方法があります。
建物の大きさ等によって変わってきますが地盤改良工事が必要な場合70万円~120万円程度かかります。
地盤改良工事が必要かどうかは調査をいてみないとわかりません。
地盤改良工事があるつもりで予算を組んでおくことが予算オーバーを防ぐためにも重要です。
地盤保証費
地盤改良工事が不要だった場合の時、建築予定地が盤石な地盤だったことを保証する保険をハウスメー
カーによってかけてくれます。
改良工事が必要なかった場合の保証がどうなっているかも建築前に確認しておくと安心です。
4から5万円程度、地盤保証費用として掛かります。
給排水引き込み工事費・水道過入金
建築予定地に水道管が入っていない場合、新たに水道管を引き込む工事が必要です。
また、敷地内に水道管が入っている場合でも管の太さが細い場合、太い管に引き直す場合があります。
費用は、土地の広さや引き込む長さによって変わってきますが50万円~100万円程度かかります。
※土地が安くても、水道管がはいいておらず莫大な費用がかかかる場合があります。土地の購入前に確 認しましょう。
また、各自治体の給水条例に基づいて加入金を支払います。
屋外給排水工事費
家本体内の水道やトイレ・風呂等の給排水工事費は建物工事費に含まれていることが一般的です。
しかし、建物周りや建物の外の配管工事費用については配管の距離や外水洗の数、土地の広さや高低差
によって変わってくるため本体工事費と別途必要になります。
水道の引き込み位置や排水経路を設計の段階から気を付けて設計することで費用を抑えられる場合もあ
ります。建築前に担当の設計しさんに確認してみるとよいでしょう。
浄化槽設置工事費
公共の下水設備がない地域の場合は、浄化槽を設ける必要があります。
工事代金は55万円~85万円程度です。入居する予定の人数によって浄化槽の大きさが変わるため費
用が変わります。
ガス工事費
地域に供給しているガス会社の指定工事店が工事します。
都市ガスなのかプロパンガスなのかによって変わってきます。
また、敷地の広さや道路の境界線からガスメーターまでの距離によって費用が変わってきます。
外構工事費
家の周りのお庭工事費です。
駐車スペース・門や郵便受け・表札・境界ブロックやフェンス・植栽・ウッドデッキなどの外回りを工事する費用です。
家庭菜園する花壇や犬と遊ぶスペースが欲しいと考える方が増えており、お庭造りもお家づくりの中で重要なポイントとなってきています。
土地の面積、高低差や何をどれだけつくるのかにによって金額の差が大きくなっています。
建物要望だけでお庭のことは後回しになってしますことが多く、予算オーバーの原因になりやすいです。
あらかじめ、お庭のイメージをつたえ見積もりをしっかりとてもらうようにしましょう。
造成工事費・解体工事費
建築予定地の整地をする費用になります。また、建て替えの場合は家を解体する費用がかかります。
盛り土をしたり、 草刈りや邪魔な木を切るたりします。
また、田舎の場合井戸の撤去を行うこともあります。
確認申請日
建築予定の建物が建築基準法に基づいた建物か証明するために申請出す費用です。
図面を審査機関に提出して建築許可を発行してもらいます。
住宅ローンを組む場合は、この建築許可書を金融機関にも提出します。
申請には20万円程度かかります。
設計図書費
建物契約後から工事着工までの間に設計士さんに書いてもらう図面の費用です。
平面図・立面図・構造図・電気配線図・基礎図などを作成してもらいます。
大工さんや職人さんはこの設計図書をもとに家を作ります。
費用は、メーカーによって異なり10万~15万円程度です。
建築現場経費
工事現場を管理するために必要な費用です。土地の状況によって費用は変わりますが、以下の費用が必要になります。
- 工事看板
- 仮説電柱
- ネットフェンス
- 伸縮ゲート
- 敷パネル
- 足場
- 工事車両の駐車場代
- 交通整理員代
運搬費
建築に必要な資材や設備を運ぶ費用です。道の広さや土地の状況にによって、搬入車両の大きさが変わってきます。
当然、4tトラックが入れる場所と2tトラックしか入れない場所を比べた場合では、一度に多くの荷物が運べる4tトラックが入れる場所のほうが安くなります。
また、電柱の位置や広さによって工事に使える重機・クレーンが変わってくるための差が生まれます。
建物諸経費
土地諸経費と同じように下記のような諸費用が発生します。印紙代や登記費用などは必ず発生する諸費
用と必要に応じて支払わなければならない費用があります。
- 印紙代
- 登記費用
- 住宅ローン手続き費用
- 火災保険料
- 地鎮祭費用
火災保険料
住宅ローンを利用する場合、借り入れ年数分の火災保険加入が条件となります。
住宅ローン返済中に火災が起きてもローンは残ります。
火災保険に加入することでもしもの時の生活を守ることになります。
費用は加入プランによって異なります。火災に強い家程加入料が安くなります。
地鎮祭費
建物の建築を開始する前に行う儀式にかかる費用です。
どんなことを行うかは、別の回に詳しく解説します。
費用は5万程度になります。
まとめ
土地代+工事代だけでは家は建ちません。様々な諸経費がかかります。
諸経費はトータルで約600万円~1000万円必要です。
建築予定地によって諸経費に必要な金額も幅がありますが必ず必要となる費用なので覚えておきましょう。
マイホーム購入は人生最大の買い物です。コンビニでお菓子を買うのとはわけが違います。
購入前には、必要となる資金の内訳をしっかり把握しましょう。